とっときのとっかえっこ―絵本でじわっと感動
先日、「とっときのとっかえっこ」という絵本を娘に読みました。
いつも一緒で仲良しな女の子と隣に住むおじいさんのお話です。
何気なく手に取って読んだのですが、私が感動してしまいました。
女の子が赤ちゃんの頃はおじいさんが女の子を乗せたカートを
おじいさんが毎日押して出かけ、歩き始めた女の子におじいさんは
必要なときだけ手を貸してくれました。
女の子が大きくなっておじいさんは年を取り、けがをして車いすに。
今度はおじいさんの車いすを女の子が押してあげ、必要なときだけ
手を貸して、「とっかえっこのようなものね」と言うのです。
これが、「とっときのとっかえっこ」というわけです。
淡々とした語り口調ですが、お互いに尊重し合いながら相手を
大切にする2人に胸打たれます。
ちょうど、私自身が両親が年を取ったなぁと感じるように
なってきたせいもあるのだと思います。
父が体調を崩し、通院に私の付き添いが必要だったり、
忙しい母に私がご飯を作ってあげる日があったり、
「私がしてあげる番」という場面が増えてきました。
「とっときのとっかえっこ」の女の子のように、さらっと
「とっかえっこのようなものね」と言えるって実はすごい
ことじゃないかな、と思うのです。
最初は娘に読んでやったのですが、息子にも聞かせたくて
息子のクラスで読み聞かせをする日に、この本を選びました。
子供たちが自然に「じいじ・ばあば」に手を貸せるように
なってくれたらいいなと願いつつ・・・
まずは私が、両親の手助けを当然のことという風にさらっと
して、お手本を見せなきゃです。
「とっときのとっかえっこ」は、これからも繰り返し
子供たちに読み聞かせたいし、私自身も読みたい絵本です。